【ボゴール(インドネシア)=宇野貴文】ドイツ自動車大手のダイムラーグループは29日、メルセデス・ベンツブランドの大型トラック「アクサー」の生産をインドネシアで開始したと発表した。同国では、ダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バスが小型トラックを中心に46%以上の高シェアを誇るが、インフラ投資の増加で道路の整備が進み、大型トラックの需要が高まっている。製品ラインアップを拡充し、市場の一層の開拓を図る。
インド南部チェンナイ近郊の工場で生産したパーツを、インドネシアの首都ジャカルタに近接する西ジャワ州ボゴールに約2千万ドル(約21億円)を投じて新設した工場に移送し、組み立てる。新工場の年産能力は最大4500台で、車両総重量25トンのモデルをはじめ8モデルを生産する。ダイムラー子会社を通じて鉱山業者などに販売する。