トヨタ、配車サービス大手と協業 東南アジアで事業拡大

 トヨタ自動車は30日、東南アジアの配車サービス大手グラブと協業すると発表した。グラブの保有するレンタカー車両から走行データなどを集めて、グループ企業の保守点検や金融・保険などのサービス提供につなげる。トヨタは米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズとも提携しており、世界で急速に広がるサービス競争で、優位性を確保する考えだ。

 グラブは、東南アジアを中心に自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア(相乗り)」やレンタカーサービスなどを手掛ける。配車サービスはスマートフォン用アプリのダウンロード数が5500万回、登録ドライバー数は120万人を超えている。トヨタは、急成長を続けるグラブの登録ドライバーらに各種サービスを提供するほか、車両の更新時にトヨタ車を勧め、販売の上積みにもつなげる考えだ。

 トヨタが配車サービス大手との連携を矢継ぎ早に進めるのは、世界各地で利用が急速に広がっているためだ。ウーバーのサービス利用回数は、2010年の開始から今年5月までで、すでに50億回を超えた。

 さらなる市場拡大を見越して、自動車メーカーでは米ゼネラル・モーターズ(GM)が米配車サービス大手リフトに出資。ホンダもグラブに出資し、東南アジアで二輪車のライドシェア事業への参入を検討するなど、メーカーと配車サービス事業者との提携が活発化しつつある。(今井裕治)

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