東芝、売却阻む“暗闘” 半導体部門は日米韓推し 「WDは素人」 (1/3ページ)


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 東芝が東芝メモリの売却をまたもや決めきれなかった。WD陣営を軸に交渉を進めているが、綱川智社長をはじめとする経営陣の「優柔不断」や社内の“暗闘”で、いたずらに時間を浪費し自らの首をしめている。売却の方針を打ち出してから既に半年がたち、タイムリミットは刻々と迫っている。(井田通人)

 「もう売却先をWDに決めてはどうか」。東芝の主要取引銀行の首脳は8月中旬、都内で綱川社長と会い、こう強く迫った。東芝が当初、東芝メモリ売却の優先交渉先に選んだ日米韓連合との交渉が停滞。東芝の合弁相手で他社への売却差し止めを国際仲裁裁判所に申し立てたWDとの訴訟が壁となっていたからだ。

 綱川社長は日米韓連合との交渉を続けたが、経済産業省や他の主要取引銀行からも「パートナーのWDと和解して『元さや』に収まるのが一番いい」との圧力が増大。綱川社長はWDへの売却に大きく傾いた。

 「心が折れかけているのではないか」

 ところが、ふたを開けてみれば、売却先の決定を目指した8月末になっても、交渉先を一つに絞り込むことさえできなかった。「本当に大丈夫なのか」。8月30日に綱川社長の訪問を受けた主要取引銀行の幹部は、こう不安感を吐露した。綱川社長は31日の決定に間に合わないことや、日米韓連合から新提案が来ており、検討する必要があることを説明したという。

 銀行関係者は「交渉が思うように進まず、心が折れかけているのではないか」と気をもむ。

半導体経営は「素人」との声も

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