ドイツで家電見本市が開幕 デジカメなど独自技術競う

家電見本市「IFA」で展示されたソニーの超小型デジカメ「サイバーショットRX0」=1日、ベルリン(共同)
家電見本市「IFA」で展示されたソニーの超小型デジカメ「サイバーショットRX0」=1日、ベルリン(共同)【拡大】

 世界最大級の家電見本市「IFA」が1日、ベルリンで開幕した。日本勢では、パナソニックが服の折り畳みや収納まで自動で行う洗濯乾燥システムの試作機を公開して「未来の生活」を提案。各国メーカーが独自の技術を競い、デジカメやテレビなどの新商品を披露し、来場者にアピールした。

 新興企業と連携するパナソニックが公開したシステムは、自動で服の素材を識別して汚れ具合に応じて洗い、乾燥した上で畳んだり、収納したりする。「2~3年後に実用化できる技術を集めた」と説明している。

 ソニーは超小型デジカメ「サイバーショットRX0」を展示した。水深10メートルでも使える防水性能や、スローモーション撮影など多彩な機能を備えた。欧州では10月ごろ発売し、価格は849ユーロ(約11万1300円)。日本でも売り出す。東芝は有機ELテレビを出展し、JVCケンウッドも新型の自動車関連の音響機器を発表。海外勢ではオランダのフィリップスによる次世代技術を使った「量子ドット」テレビが注目を集めた。

 今年のIFAは約16万平方メートルの広大なスペースに約1800社が参加した。会期は6日まで。昨年は会期中に45億ユーロを超える取引が成立したという。(ベルリン 共同)

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