損保ジャパン日本興亜、英子会社を1051億円で売却

 SOMPOホールディングス(HD)傘下の損害保険ジャパン日本興亜は1日、損害保険を手がける英子会社のSOMPOキャノピアスを、米投資会社のセンターブリッジ・パートナーズに約1051億円で売却すると発表した。売却完了は来年1月以降の見通し。

 キャノピアスは2014年に損害保険ジャパン(当時)が約1047億円で買収。世界最大の英ロイズ市場の有力メンバーで、同社の海外戦略上も重要な役割を担っていた。

 しかし、今年3月に米損保エンデュランス・スペシャルティHD(現SOMPOインターナショナル)を約6400億円で買収してからは、ロイズ市場での役割が重複し、課題となっていた。

 売却後もキャノピアスとの取引関係は維持し、売却資金は今後の買収などに活用する。売却により18年度以降は年間約60億円の利益が失われるが、中期経営計画の数値目標などに変更はないという。