【マネジメント新時代】「モノの価値」より「どうサービス?」 主役が変わりつつあるビジネス (1/3ページ)

ウーバーテクノロジーズのアプリで道順を確認する運転手=米ワシントン(ブルームバーグ)
ウーバーテクノロジーズのアプリで道順を確認する運転手=米ワシントン(ブルームバーグ)【拡大】

 □日本電動化研究所 代表取締役・和田憲一郎

 先般、「超小型人工衛星を使った活用方法をご提案願いたい」と言われて驚いたことがある。実は、われわれが主催している一般社団法人自動車100年塾にて、アクセルスペース代表取締役の中村友哉氏に基調講演をお願いしたときである。超小型人工衛星と言えば、今話題の内容であり、政府も宇宙ビジネスに支援を行っている。ハードも最先端をいっているのであるが、どのように活用するか、そのサービスが課題となっているのである。今回は、一見ハードが主役でも、ソフトというよりサービスが主役になってきているビジネスを考えてみたい。

 超小型人工衛星の設計開発

 アクセルスペースは、重さ100キロ以下の超小型人工衛星の設計開発およびそのデータ提供を中心事業とするベンチャー企業だ。大学時代に培った知見・経験などを基に、2008年に設立し、これまで3種類の人工衛星を打ち上げた。今後は「AxelGlobe」プロジェクトとして、17年に3基、22年までになんと計50基を打ち上げる計画とのこと。

 では超小型人工衛星を用いて何ができるのか。例えば、ウェザーニュースとの提携では、北極海は大きな氷が分離して道ができるので、衛星から確認して最適航路を探り、船舶会社に提供するに至ったとのこと。

 その結果、北極海域の船の航路は中近東回りに比べ約3割縮まり、到着時間も大幅短縮している。一見、天気予報だけかけと思ったけれど、やはりそのデータを活用したサービスで成り立っているのである。

世界最先端のハード、使い道が大切