【新興国に翔ける】今、気になる会社(4)フーセンガムの「マルカワ」 (1/2ページ)


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 □スパイダー・イニシアティブ代表 森辺一樹

 「マルカワ」こと丸川製菓株式会社は、1888年創業の名古屋市の老舗だ。社名は知らなくても、黒いネコのイラストでおなじみの「フィリックスガム」や、オレンジ、いちご、グレープ味の「マーブルガム」など、口にしたことがある人は多いだろう。

 マルカワはホームページの会社概要の事業内容欄に「菓子(フーセンガム)の製造販売」と明記するだけあって、フーセンガムには並々ならぬこだわりがあるようだ。私はこの会社もまたアジア新興国向きだと感じている。

 私は幼いころからマーブルガムのいちご味とグレープ味がすごく好きで、よく買って食べていた。小さな箱に球状のガムが4粒入ったものが、駄菓子屋でたった10円だった。このスタイルや価格は1974年から変わっておらず、駄菓子屋では4粒10円のままだ。コンビニエンスストアでは90年から6粒入りが20円で売られている。

 マルカワのガムは、味はもちろん、かみ心地となめらかな舌触りがとてもいい。特にこだわりが表れているのが、フーセンの作りやすさだ。子供にとって、ガムをふくらませてフーセンを作るのは遊びの一つだった。かんだり味わったりするだけではない付加価値がそこにはある。

 今、アジアで売られている多くのガムには、この付加価値が欠けている気がする。

アジアの新興国市場で最も重要なこと