インターネット上の仮想通貨「ビットコイン(BTC)」の価格が急落している。5日の時価総額は過去最高値を付けた2日と比べて一時、約1兆7500億円減少した。中国政府が4日に仮想通貨を使った資金調達を禁止する規制強化を発表し、BTCの需要が減るとの思惑から売り注文が優勢となった。
米情報サイト運営会社「コインデスク」などによると、2日に初めて1BTC=5千ドル台を付けたが、その後は値下がりが続き、中国政府の発表で一段と下落。日本時間の5日午前に一時4037・50ドルまで下がった。時価総額は2日の約8兆9900億円から約7兆2400億円に約19・4%減った。
中国が規制したのは、企業や個人が独自の仮想通貨を発行して資金を調達する「新規仮想通貨公開」という行為。詐欺が疑われるケースが指摘されていた。