「失敗恐れ建前守る、環境完成道半ば」 日本の事情、スタートアップ企業育成のプロが語る (1/5ページ)

多くのスタートアップ企業の育成に関わってきたデイブ・マクルーア氏(ブルームバーグ)
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 【日本発!起業家の挑戦】

 □シリコンバレーVC デイブ・マクルーア氏に聞く

 日本では「シリコンバレー」に注目が集まりすぎているきらいがある。起業やスタートアップに関するイベントに行くと、「東京」や「日本」の倍近く「シリコンバレー」や「サンフランシスコ」というキーワードが頻出することもある。

 もちろん、日本のスタートアップ界がシリコンバレーから多くを学べることは否定しない。しかし、シリコンバレーが日本から学んでいることもいくつかある。米シリコンバレー生まれのVC(ベンチャーキャピタル)「500スタートアップス」を率いたことのあるデイブ・マクルーア氏に取材し、日本のスタートアップ事情について聞いた。

 小さな投資分散を

 --日本との関わりが深いようですね

 「関わりは20年以上になります。日本への投資を始めてからは7年ぐらいです。妻は日本人ですし、義理の家族とも親しくしています」

 --その間、スタートアップの資金調達については多くが変わったでしょう。一つ、改善を期待することを挙げてください

 「投資家が、より多くの会社に小さな投資を分散するようになればいいと思います。シリコンバレーでは、初期投資の5万~10万ドルがVCからではなく、スタートアップ経営の経験がある別の起業家から集まることにいつも驚かされます。起業初期の段階では、アクセラレーターやVCよりもこうしたエンゼル投資家の方がスタートアップにもたらす価値が大きいことがよくあります」

『今までにない』、『初めて』というキーワードに興奮しすぎる