【Luxeな日本 ~地元発】地域の食を支えて400年、勝浦朝市 沢野有希

観光地化とは無縁の勝浦の朝市。小アジは炭焼きを試食できる
観光地化とは無縁の勝浦の朝市。小アジは炭焼きを試食できる【拡大】

 朝市といえば、水揚げされたばかりの魚、近隣のとれたて野菜や果物などの新鮮な食材。400年以上の歴史を持つ千葉県勝浦市の朝市は、なつかしい「日常」を垣間見ることができるのも魅力だ。

 平日は20~40店、土日祝日は約70店が道の両脇に並ぶ。カツオやアジ、トマト、ナス、梨などに立ち止まると、珍しい野菜の食べ方を教えてくれたり、試食をすすめられたり。地元の人との対面でのやりとりも楽しい。

 勝浦の朝市は、天正年間、豊臣秀吉の小田原征伐後、領主となった植村泰忠が農水産物の交換を目的として開いたのがはじまりだ。山と海に囲まれ耕作地が狭く野菜の供給が不足していたうえ、青果市場もなかったため、その役割を担ってきた。

 今では数えるほどになった年間300日超の開催も、住民と溶け込んだ雰囲気も、こんな歴史が育んだものかもしれない。

 「派手さはないが、自然の商いが魅力」という勝浦朝市しんこう会会長の鈴木秋雄さん。外国語の表記も案内もなく、観光地化とは縁遠いのに、昔ながらの風情にふれようと個人の外国人旅行者がやって来る。

 ふとパリのマルシェを思い出した勝浦の朝市。何度も訪ねたくなる、地域の顔だ。

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【プロフィル】沢野有希

 さわの・ゆき 日本道路交通情報センターを経てbayfm情報アナウンサー。トレイルランニング&大会MCは10年以上。

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【luxe(リュクス)】 フランス語で元の意味は「贅沢」。最近は優雅で上品でありながら、洗練された贅沢なもの・ことなどの意味で使われる。

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