東証の企業統治原則、全項目実施企業は25.9% 1、2部上場2540社

コーポレートガバナンス・コードへの対応状況を発表した東京証券取引所=東京都中央区の東京証券取引所
コーポレートガバナンス・コードへの対応状況を発表した東京証券取引所=東京都中央区の東京証券取引所【拡大】

 東京証券取引所は5日、2015年に導入されたコーポレートガバナンス・コード(企業統治原則)への対応状況を発表した。今年7月14日までに東証に報告書を提出した東証1、2部上場の2540社のうち、同原則に掲げられた73項目をすべて実施していると回答した企業の割合は25.9%で、昨年12月末時点の19.9%から6ポイント上昇した。

 同原則は、実効的な企業統治の実現に役立つ取り組みをまとめたもの。東証1、2部上場の企業は全73項目を対象に、実施するか、実施しない場合は理由を説明するよう求められている。

 73項目をすべて実施している企業の割合を市場区分別にみると、東証1部が31.6%(昨年12月末時点は24.2%)で、2部は4%(同3.6%)にとどまった。また73項目のうち、取締役会の実効性の評価・分析に関する項目は、実施率が71.3%と昨年12月末時点から16.1ポイント伸びた。