海外投資家、6週連続日本株売り越し 北朝鮮リスクの高まりで

 東京証券取引所が7日発表した東京・名古屋2市場の8月第5週(8月28日~9月1日)の投資部門別株式売買状況によると、海外投資家は6週連続で売り越した。売越額は613億円で、前週の1529億円から縮小した。8月29日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射して北海道上空を通過。地政学リスクの高まりが懸念されて売りが続いたようだ。海外勢の6週連続売り越しは、2月第3週~3月第5週に7週連続で売り越して以来約5カ月ぶり。ニッセイ基礎研究所の井出真吾氏は「北朝鮮リスクが一段と高まるようなことがなければ海外勢の売り圧力は弱まると思われるが、弾道ミサイル発射や核実験強行など一段と過激な動きに出れば円高株安は避けられないだろう」と話した。