日銀、「ブロックチェーン」の実証実験 将来、決済処理への応用も

日銀はブロックチェーン技術について実証実験をした(ブルームバーグ)
日銀はブロックチェーン技術について実証実験をした(ブルームバーグ)【拡大】

 日銀と欧州中央銀行(ECB)は、仮想通貨などに使われる技術「ブロックチェーン」を中央銀行の資金決済システムに応用した実証実験の結果を7日までに発表した。現行の決済システムとほぼ同じ速度で処理できることなどを確認し、日銀は記者会見で「将来的には決済システムに応用できる可能性がある」との見方を示した。

 ブロックチェーンは金融取引などのデータをネットワーク上でつないだ複数のコンピューターで管理する技術。英国や中国など海外の中央銀行も研究を進めている。

 実験では、現行システム並みの処理性能が実現可能だと判明した。安定性についても、ネットワークにつないだ一つのコンピューターに障害が発生しても全体には影響せず、高い信頼性が確保できる可能性があると評価した。

 ただ、今回の結果は条件が限定された実験に基づくもので実際の取引での環境とは異なると指摘した。ブロックチェーンの技術自体も発展途上で、日銀は「現時点で大規模なシステムへの応用には適さない」と説明した。