ヤフーと新潮社、上田岳弘氏の最新小説をスマホと雑誌で同時に連載

 ヤフーと新潮社(東京都新宿区)、デザイン会社のタクラム・デザイン・エンジニアリング(同港区)は7日、三島由紀夫賞受賞作家、上田岳弘(たかひろ)氏の最新作「キュー」を、月刊文芸誌「新潮」とヤフーのスマートフォン向けウェブサイトで同時連載し始めたと発表した。

 7日発売の「新潮」10月号に第1章を掲載した。ヤフーのスマホ向けサイトでは、アプリをダウンロードする必要はなく、インターネットの閲覧サイトで無料で読めるようにした。1章を8分割し、同日から週2回更新していく。タクラムが提供する動く挿絵を入れるなどスマホの持ち味も生かした。

 キューは、平凡な心療内科医が、人類の進化をめぐる闘争に巻き込まれる-という内容で新潮では毎月1章ずつ掲載する。

 新潮の矢野優編集長は同日、「これまで届けられなかった読者に作品を届けられる」と期待を示した。ヤフーの担当者、岡田聡氏は「出版文化を支援する仕組みをつくりたい」と話した。