【Sakeから観光立国】秋田の銘酒を恵比寿で、ご当地食材とペアリング 情報発信で「0から1を作る」 (1/2ページ)

秋田純米酒処のオープニングレセプションに集まった秋田の蔵元と斎野啓太氏(右)=東京・恵比寿
秋田純米酒処のオープニングレセプションに集まった秋田の蔵元と斎野啓太氏(右)=東京・恵比寿【拡大】

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 東京都渋谷区のJR恵比寿駅に近い商業施設「GEMS恵比寿」地下1階にできた「秋田純米酒処」のオープニングレセプションが2日に開かれ、筆者も招かれた。提供される日本酒は、秋田県内の蔵元から最高の状態で仕入れた純米酒に限定され、同県の食材による料理とのペアリングを楽しめる店だ。

 オーナーで比内地鶏の生産者「本家あべや」の阿部一茂会長は、冒頭の挨拶で、秋田への思いを語った。また、レセプションパーティーには秋田県酒造組合会長を務める「太平山」醸造元の小玉醸造(秋田県潟上市)の小玉真一郎社長をはじめ、きら星のような同県の銘醸の蔵元が集まり、この店への大きな期待が感じられた。

 秋田純米酒処GEMS恵比寿店の斎野啓太執行役員マネージャーは3年半前、東京駅にオープンした日本酒バーを任された。秋田の純米酒だけを扱うわずか10席の店を月商400万円の繁盛店に育て上げた。

 この恵比寿店で、理想の店を目指すと意気込む斎野氏は、小さな東京店を任されてから何度も秋田に通い、自分がほれた、心から応援したい蔵の酒を顧客に勧める。この姿勢を貫いたことで常連が増えていったという。

 「日本酒は工業製品ではない。造る人がおり、もっと言えばその原材料を作る人、皆の思いが一滴一滴に込められている。そんな思いをお客さまに伝えたい」。同店が目指すのは、秋田の食材と純米生酒のペアリングの店だが「日本酒を知らない、嫌い。そんな人が来たときに日本酒のファンになってもらえる店にしたい」と斎野氏は話す。

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