今回の規則改正が依存対策になるのかどうかは別にして、ぱちんこ業界としては、来年2月から新しい遊技機性能の規制になるということで、市場の転換が予想される。なお、今回の改正では2004年の改正と同様に経過措置が設けられており、従前の規則下で検定や認定を受けた遊技機については、有効期間内(最大で3年間)は改正規則施行後も合法として取り扱われるため、市場が完全に新しい規則下の遊技機に入れ替わるのは2021年以降ということになる。
ざっくりと全国に400万台ほどの遊技機が設置されているが、それらは2021年以降にはすべて新しい規則下の遊技機に入れ替わっているということだ。このとき、ぱちんこの依存問題がどうなっているか、それが今回の改正の警察庁に対する評価に直結するということが言える。
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【プロフィル】POKKA吉田
ぽっか・よしだ 本名は岡崎徹。1971年生まれ。神戸大学経済学部中退。著書に『パチンコが本当になくなる日』(扶桑社新書)など。2016年2月から本名の岡崎徹としてぱちんこ業界紙「シークエンス」発行人編集長。