ローソン、売れ残り食品を肥料に リサイクルで食品ロス対策 循環システムの仕組みづくりへ (1/2ページ)

売れ残り食品からつくった肥料でキャベツ栽培に取り組むローソンの専属農家=愛知県豊川市
売れ残り食品からつくった肥料でキャベツ栽培に取り組むローソンの専属農家=愛知県豊川市【拡大】

 ローソンはコンビニエンスストア店舗で売れ残った食品を肥料にリサイクルして地域の農家に供給し、収穫物を店舗で販売する取り組みを中部地方で始める。食品ロス対策の一環で、他の地方でも順次、地域内で循環させる仕組みを立ち上げる方針だ。

 コンビニやスーパー各社は消費者の鮮度に対するこだわりに応えるため、賞味期限より手前に自社の販売期限を設定し、期限が過ぎると廃棄している。廃棄作業は従業員が容器と中身を分けるなど手間がかかるが、今回の取り組みでは分別作業をリサイクル業者が行い、人手不足の店側の負担軽減にもなるという。

 中部で始める仕組みは、三重県内のコンビニで出た売れ残りの弁当やおにぎりをリサイクル工場で肥料にし、愛知県豊川市の専属農家に供給。それを使ってキャベツを栽培し、収穫後、ローソンの三重県など中部や近畿地方の一部店舗で販売する。本年度中の販売開始を目指す。

 ローソンは鳥取県で約10年前から、同様の仕組みで作った大根を全国で販売している。専属農家が各地に増え、循環の仕組みを立ち上げられる地域が広がりつつあるという。ローソンはさらに専属農家を増やし、取り組みを加速させる考えだ。

 同社の担当者は「地域に還元するシステムを広げ、消費者にも食品廃棄物への理解を深めてもらいたい」と話している。

食品ロスの現状を解説