総務省とNICT 翻訳バンク始動 1年間で1億種類の文章集める

 総務省と同省所管の研究機関「情報通信研究機構(NICT)」は8日、自治体や企業などから英語などの対訳文を集積する「翻訳バンク」の運用を開始した。「海老(えび)天」など、日本社会で翻訳されて使われている文章を中心に1年間で1億種類の文章を集め、医療や観光など他分野で流暢(りゅうちょう)な日本語翻訳の実現を目指す。

 総務省とNICTは、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、インターネット上の英語や韓国語などを日本語に翻訳した文章の集積を進めるなど、人工知能(AI)を使った自動翻訳の研究を進めてきた。

 しかし、分野によってはデータの蓄積が遅れており、15年から「そのメーンストリートと言えるのが祇園花見小路通である」といった、実際に使われている対訳文を集積している。

 集積を本格化させるため、協力企業や団体には自動翻訳技術の使用料負担を低減させるなどのメリットを提供する考えだ。