JR九州、ななつ星の最高料金変えず 来年3~9月分、四季島と同額

JR博多駅を出発する豪華寝台列車「ななつ星in九州」=5月7日
JR博多駅を出発する豪華寝台列車「ななつ星in九州」=5月7日【拡大】

  • JR九州で年頭あいさつする唐池恒二会長。「富嶽三十六景」の絵を絵に「荒波を乗り越えた先にある富士山は上場ではない。上場よりも先のことを富士山とみなした」とあいさつした=1月4日、福岡市博多区のJR九州本社
  • 豪華寝台列車「ななつ星in九州」に手を振る保育園児ら=福岡県うきは市(JR九州提供)

 JR九州は11日、九州内を周遊するクルーズトレイン「ななつ星in九州」の来年3~9月出発分の料金を発表した。最高料金となる展望客室の3泊4日コース2人利用料金は、JR東日本が今年5月に運行を始めた「トランスイート四季島」と同じ190万円を維持。一方で、一般的なタイプの客室の利用料金は数万円(出発月などで異なる)値上げする。

 周遊型の列車では、JR西日本も6月に「トワイライトエクスプレス瑞風」の運行を始め、2泊3日コース2人利用の最高料金を250万円に設定している。青柳俊彦社長は記者会見で「他社とも良い競争をして日本全体で豪華列車を盛り上げていきたい」と話した。

 ななつ星は来年3月から大分県の由布院温泉を宿泊地に加えるなど、3泊4日コースのルートを大幅に変更する。熊本地震の影響で経由地から外していた熊本県・阿蘇にも再び乗り入れる。

 大分県杵築市の料亭「若栄屋」が江戸時代から受け継ぐたい茶漬けの昼食や、薩摩藩・島津家の別邸を利用したフレンチレストラン「オトヌ」(鹿児島市)が手掛ける夕食を新たに提供する。