ミズノ、野球ボールの回転・速度計測システムを開発 プロの投球も確実に計測

ミズノの野球ボール回転解析システム「MAQ」(同社提供)
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 ■データ分析で投球フォーム改善

 ミズノは、野球ボールの回転を解析するシステムを開発した。国内のプロ野球、大学野球のチームでの実証試験を近く行い、2018年春に販売を始める。ボールに内蔵した専用のセンサーがボールの回転数や回転軸、速度を計測し、そのデータをスマートフォンに表示させる。これによって、投球パターンなど選手の傾向を科学的に分析し、投球フォームの改善などに役立てる。

 「MAQ」と呼ばれるこのシステムは、計測器が内蔵されたボールとドーナツのような形をした専用のワイヤレス充電器で構成している。ボール中心部には、トヨタグループの特殊鋼メーカー、愛知製鋼が開発した高感度磁気センサー「MI(エムアイ)センサー」を採用。ボールの回転に伴う微弱な地磁気変化を高速で測定する。毎秒40回転以上ともいわれるプロ野球選手の投球も確実に計測できるという。

 ボールの内部にはこのほか、日立マクセル製のコイン型リチウム二次電池が入っている。ただ外見は一般の硬式球と同じ。重さもほぼ変わらない。

 これまで、投げた球の回転数を計測するには大がかりな計測装置が必要だった。また感覚的な指導になりがちで、投球フォームの改善が不十分なケースが多かった。このシステムを使えば、いつでも自分の投球のデータをスマホで把握することができるため、数値に裏付けされた科学的な指導が可能になる。

 価格は別売りの充電器を含めて3万4800円(税別)を想定している。

 ミズノは、15年に野球バットスイング解析システム「スイングトレーサー」を開発している。同社は今後、MAQの技術を活用して、軟式野球用やソフトボール用の開発も目指す。