資生堂が11月1日に発売するしわ改善クリーム「リンクルリフト・ディープレチノホワイト4」【拡大】
化粧品各社が、しわの改善効果をうたった商品を相次ぎ投入している。資生堂が11日、第2弾商品を11月1日に発売すると発表したほか、花王も市場参入を目指している。人口減で国内市場が縮む中、各社は中高年層を中心に新たな需要を掘り起こしたい考えだ。
資生堂は、主力ブランド「SHISEIDO」で、しわ改善クリーム「リンクルリフト・ディープレチノホワイト4」(1万2960円)を11月1日に発売する。深いしわにも有効な成分「純粋レチノール」を配合、朝と夜の手入れ時の最後に塗ると目元や口元のしわが改善する。
百貨店などで扱い、11月には中国でも発売する。同社がしわ改善効果をうたった商品を投入するのは、6月に発売したスキンケアブランド「エリクシール」のクリームに続き2つ目だ。
しわに着目した化粧品はこれまでにもあったが、医薬部外品の承認が下りるようになり、効果が訴えられるようになった。ポーラ・オルビスホールディングス傘下のポーラが1月に業界で初めて投入した薬用美容液は、商品の多様化が進む中で異例のヒットを記録。同社は100億円の年間販売目標を125億円に引き上げた。同様の商品は花王も発売を検討中だ。
メインターゲットに据える中高年層はしわに悩む人が多く、少子高齢化で消費者の平均年齢が上昇する中、顧客の中心を担いつつある。可処分所得も比較的高いとされ、ポーラは「新規顧客開拓の切り札にしたい」と話す。