東急建設、都市河川監視システム開発

 東急建設は、中央大学と共同で、ゲリラ豪雨などの都市型水害に対して気象庁が提供している数値予報データを活用した「都市河川監視システム」を開発、渋谷川を挟んだ渋谷再開発の建設現場(東京都渋谷区)で実証試験に着手した。

 システムは、高解像度降水ナウキャストから得られる降雨予測情報に基づいて稼働する。クラウド上で洪水解析を行い5分ごとに1時間後までの河川水位を予測し、対象流域を250メートルメッシュで細かく分割した予測を行っていることから、局地的集中豪雨にも対応できるようになった。また、ウェブ画面上で河川水位の変化を“見える化”したことで、パソコンやタブレット端末などを使って遠隔地の関係者と情報を共有することもできる。河川水位が管理値を超過した場合は、工事関係者にアラートメールが一斉に配信される。