九州電力の瓜生道明社長は12日、玄海原発4号機(佐賀県玄海町)の再稼働時期が「来年3月上旬になる」との見通しを明らかにした。4号機に先行する3号機の再稼働時期についても来年1月上旬を想定しているとした。
既に稼働している川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)と合わせ、管内4基の原発の営業運転への道筋が付き、九電にとっては経営安定化につながる形となる。
福岡市で記者会見した瓜生社長は「(再稼働の)時期は確定したものではないが、スムーズに進むように全社一丸となって対応したい」と強調した。
九電は同日、玄海3、4号機の再稼働時期の見通しが立ったことを受け、これまで未定としていた2018年3月期の連結最終利益が前期比36.9%減の500億円になるとの業績予想も発表した。売上高は1兆9450億円で据え置いた。
九電は今年6月、玄海原発3、4号機の再稼働を前提に、17~21年度の5年間で自己資本比率を20%程度に回復する財務目標を発表していた。