明治安田生命保険が子供を持つ夫婦を対象に実施した意識調査によると、「3人目の子供が欲しい」と回答したのは8.6%にとどまり、後ろ向きな姿勢が浮き彫りとなった。生活費など経済的な負担が主な理由。明治安田は少子化の改善には環境整備が必要と分析した。
人口減少を食い止めるためには、夫婦2人に対し、3人以上の出産が求められることから着目した。2人目を欲しいと回答したのは46.0%と高く、「3人目の壁」が際だった。
3人目を「欲しいが難しい」は24.3%、「欲しいと思わない」は67.1%だった。理由としては「生活費がかかる」、「教育費がかかる」、「身体的・年齢的に難しい」が目立った。
明治安田の小玉祐一チーフエコノミストは「一人一人の所得の伸びには限界があるため、保育所の充実や税制改正を通じ、共働きしやすい環境整備が求められる」と指摘した。
調査は20~59歳の1032人を対象に8月に実施した。