昭和信金「しょうわ創業応援団」発足 開業・生存率高め地域活性化

「しょうわ創業応援団」のチラシ
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 昭和信用金庫(東京都世田谷区)は、創業支援を強化する。融資担当者が創業5年未満の融資先企業を毎月訪問し、起業家から事業に関する相談に応じるとともに、補助金制度の紹介や必要な支援策を提供する。創業期にある企業支援を充実させることで、開業率や創業後の会社生存率を高め、地域経済の活性化につなげる。

 「しょうわ創業応援団」と題した支援プロジェクトは7月10日にスタートし、これまで約80社の創業初期の企業を担当者が訪問した。事業計画の進捗(しんちょく)状況を信金担当者と起業家が共有することで、資金調達や販路開拓などのさまざまな経営課題の迅速な解決を図る。

 昭和信金には当面の事業資金の確保に関する相談が多く、東京都が2014年に始めた女性や若者、シニアを対象とした創業者向けの低利融資制度などを起業家に提案しているという。

 また日本政策金融公庫渋谷支店、東京商工会議所との共催による創業支援セミナーを、10月20日午後6時から、世田谷区の昭和信金本店で開く。

 昭和信用金庫の営業エリアである世田谷区は東京都内でも地価が高い場所として知られ、商店街の空き店舗に起業家が店を開いても、賃料負担が大きく収益を圧迫しているケースが多いという。このため1、2年で入退店を繰り返すなど、地域内での事業継続が難しいといった課題がある。