【茨城発 輝く】セブン支える「縁の下の力持ち」 リバティーフーズ、地の利を生かし地元応援 (1/5ページ)

きれいな層を作る「チョコクロワッサン」(上)と形にもこだわった「りんごのデニッシュ」
きれいな層を作る「チョコクロワッサン」(上)と形にもこだわった「りんごのデニッシュ」【拡大】

  • リバティーフーズの工場内。包装されたパンを店舗に納入するため、コンテナに詰める従業員=茨城県常総市

 ■セブン1300店舗に地元食材重視のパン供給

 コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンの店舗に並ぶオリジナルパンを製造する茨城県常総市の「リバティーフーズ」。福島県にも工場を持ち、1日計約30万個のパンを製造する。茨城、栃木、福島の3県にあるセブン-イレブン約1300店舗にオリジナルパンを供給している。

 コンビニにはあんパン、カレーパン、コロッケパンといった定番商品をはじめ多種多様なパンが並ぶ。これらは大手メーカーの商品が中心だが、リバティーフーズは“地の利”を生かし、地元生産者と密接な関係を築き上げ、地元産の食材を重視している。

 リバティーフーズ本社兼工場の入り口には、頭にかぶる不織布のキャップが用意され、手洗い、うがいをするための水道設備がある。工場に入るにも清潔なユニホームやマスクを着用し、ほこりの除去や手洗いと衛生管理を徹底している。

 行動は「気付き」から

 茨城工場は同市鴻野山から移転し、4月に本格稼働させた。エネルギー効率が高い海外製のパン窯や、排熱を再利用する機器を導入したため、場内はパンを焼成しているにもかかわらず涼しい。フライヤーも最新式を取り入れ、さらに社内で工夫を重ね、パンに挟む具材が均一に揚がるようにした。

 製法にもこだわる。例えばカレーパンやドーナツは、油に沈めて揚げる手法を用いている。均等に熱が加わって油の吸収を抑えつつ、生地の柔らかさも引き出せるという。

「気付き」のきっかけ、他の人からもらうことも