ベトナム初の国産車生産に着手 不動産大手ビンが1680億円投入 (1/2ページ)

自動車が行き交う首都ハノイの大通り。ベトナムは初の国産車の製造に乗り出す(ブルームバーグ)
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 ベトナムは、初の国産車の生産に向け動き出した。地場不動産開発大手ビングループは総額35兆ドン(約1680億円)を投じ、自動車産業に参入する。自動車生産工場の建設を今月開始した。2025年までに生産能力を年間50万台まで引き上げ、東南アジアを代表する自動車メーカーを目指す。現地経済紙ベトナム・インベストメント・レビューなどが報じた。

 同社は「ビンファースト」のブランド名で自動車を生産する。生産工場の着工式が2日、北部ハイフォン市のディンブー・カットハイ経済区で開かれた。

 まずは電動二輪車の生産を手掛け、1年以内に販売を開始する。2年以内に5人乗りのセダンと7人乗りのスポーツ用多目的車(SUV)の生産に着手し、電動二輪車と合わせて年間生産台数は10万~20万台を見込む。自動車は、欧州の排ガス基準である「ユーロ5」や「ユーロ6」に適合した環境配慮型を生産する計画だ。国内市場のみならず、輸出も視野に入れる。

 同国で地場企業が自社ブランド名で完成車を製造するのは初めてとなる。エンジンなど主要部品の設計については、米国や欧州の有名企業から技術供与を受ける見通しだ。車体のデザインは、独BMWや伊フェラーリなどのデザインを手掛けたイタリア企業が担当するという。

 ベトナムではこれまで、自動車は主に部品を輸入して組み立てる方式で生産されてきた。そのため、部品メーカーなど裾野産業の育成も課題となっている。ビングループは今後、関連産業の育成にも注力し、同国での部品などの調達率について60%へ引き上げる目標を掲げる。

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