中小、タイの経済回廊に期待 ハイテク集積地EEC、東南ア進出の足がかりに (2/2ページ)

タイ最大のレムチャバン港。大型タンカーが停泊する脇で拡張工事が続く=13日、タイ・チョンブリ県(高木克聡撮影)
タイ最大のレムチャバン港。大型タンカーが停泊する脇で拡張工事が続く=13日、タイ・チョンブリ県(高木克聡撮影)【拡大】

 既に多くの日本企業が進出するタイがASEAN市場の窓口になれば、資本力の小さい中小企業にとっても東南アジアの成長力の恩恵にあずかることができる。LED掲示板を製造する日本セック(富山県射水市)現地法人の坂井雄二所長は「営業を広げるチャンスだ」と期待を寄せる。

 ただ、フォーラムに参加した中小企業からは「特典を受けるための技術的な条件が厳し過ぎる」など、自社の実情とタイ政府の思惑との“ミスマッチ”を指摘する声も相次いだ。

 トラックのハンドル位置の違いから越境できず、コンテナの積み替えが必要になったり、無線の輸出に煩雑な申請が求められたりといった国境規制の廃止など、日本企業は投資拡大に実務的な規制緩和を求めている。(高木克聡)

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 ■EECへの投資で受けられる恩恵

 ▽法人所得税が免除される通常の投資恩典に加え、法人所得税を5年間50%減税

 ▽高度な技術を持つ専門家の個人所得税を17%に軽減

 ▽EECに投資した企業の行政手続きを簡素化

 ▽2017年10月までに特別立法を制定し、恩典を保証する