宇宙ベンチャー・インフォステラ 通信の課題解決へ8億円調達

インフォステラの経営陣と新たに投資した企業の関係者(同社提供)
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 宇宙ベンチャーのインフォステラ(東京都渋谷区)は、欧州の航空機大手エアバスグループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「エアバス・ベンチャーズ」(フランス)など6社から総額8億円の資金調達を実施した。創業2年目のいわゆるスタートアップ(創業初期)ベンチャー企業が海外のベンチャーキャピタル(VC)などを通じた、この規模の資金調達は非常に珍しい。

 インフォステラに出資したのは、エアバス・ベンチャーズのほか、ウエルインベストメント(東京都新宿区)、D4V(同港区)、ソニーCVCの「ソニーイノベーションファンド」(同)、フリークアウトホールディングス(同)、500スタートアップスジャパン(東京都千代田区)。エアバス・ベンチャーズが日本のベンチャー企業に出資するのは今回が初めて。

 インフォステラは2016年1月に設立。人工衛星と地上との通信に必要なパラボラアンテナを衛星運用会社から借りて利用者に時間貸しする「アンテナシェアリング」と呼ぶサービスの実用化を目指している。

 同社は、調達資金をアンテナに接続する専用機器の販売や宇宙ビジネス・技術に精通した人材の獲得などにあてる。

 従来の衛星通信では使用可能な周波数帯が限られるため、衛星と地上局のパラボラアンテナは事実上セットでの運用を余儀なくされている。衛星と地上局との間で通信できる時間は1日当たり30分程度しかない。

 小型衛星の普及などで宇宙からのデータ通信量の増加が確実視され、このままでは現在ある地上のパラボラアンテナだけではさばききれない可能性がある。

 今回、インフォステラが大型資金調達に成功したことによって、将来想定される宇宙通信の課題解決が大きく前進しそうだ。

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