ダイエーが和牛繁殖に参入 安定調達とコスト削減

 イオン傘下の大手スーパー、ダイエーは19日、和牛の繁殖事業に参入したことを発表した。和牛を飼育する子会社の鹿児島サンライズファーム(鹿児島県鹿屋市)が、鹿児島県の生産農家の経営を継承し、9月に子牛の繁殖に成功した。流通大手が和牛の繁殖を手がけるのは初めて。

 和牛の繁殖農家は高齢化に加え、子牛の価格が高騰するなど厳しい経営環境に直面し、減少している。参入によって、牛肉の安定的な仕入れや、コスト削減につなげる狙いがある。

 ダイエーの近沢靖英社長は同日の記者会見で「人気が高い和牛の安定調達につなげたい」と述べた。

 農林水産省によると、ハム業界など加工食品メーカーが畜産経営に乗り出すケースはあるが、小売り大手が繁殖から手掛けるのは珍しいという。

 ダイエーは、鹿児島サンライズファームでの飼育頭数を2割増の5500頭まで増やし、2年半後には、繁殖から肥育まで一貫して手がけた和牛の出荷を自社ブランド「さつま姫牛」として始める計画だ。