東芝半導体、遠いサムスンの背中 生産態勢の立て直し急務 (2/2ページ)

東芝メモリ売却のメドがついた東芝だが、態勢の立て直しに向けた課題は多い=東京都港区(原田史郎撮影)
東芝メモリ売却のメドがついた東芝だが、態勢の立て直しに向けた課題は多い=東京都港区(原田史郎撮影)【拡大】

 これに対し、東芝メモリは四日市工場で第6製造棟を平成30年夏に稼働させるほか、32年ごろには岩手県北上市で新工場を稼働させる計画。ただ、29~31年度の投資額は9千億円超で見劣りは否めない。売却先選定の長期化やWDとの対立が影響し、新工場まで全て単独で投資するかを含め、詳細を詰めきれていない。

 東芝メモリとしては、シェア3位のWDとの協業関係も維持して「3社連合」を目指すのが現実的だ。そうなればシェアは45%とサムスンを上回る。だが、日米韓連合への売却がWDの反発を招くのは確実。対抗軸の形成は簡単ではない。

 データセンターなどに欠かせないフラッシュメモリーは極度の品薄状態。好調な市況が続く今後数年の対応で命運が分かれそうだ。(井田通人)

東芝半導体、日米韓連合に決定 総額2.4兆円 WDは「遺憾」と声明

強気裏目で沈んだWD 東芝半導体売却、経営権固執に我慢限界

東芝、再建前進も訴訟リスク火種 上場廃止回避へ続く薄氷の道

東芝半導体売却 主力行と地銀、足並み乱れ 経営陣に不信感、融資温度差

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。