東芝、半導体子会社売却の舞台裏 二転三転の激しいせめぎ合い、「劇場型買収劇」に (3/3ページ)

東芝は半導体子会社の売却先をめぐり、最後まで判断が揺れた=東京都港区(宮川浩和撮影)
東芝は半導体子会社の売却先をめぐり、最後まで判断が揺れた=東京都港区(宮川浩和撮影)【拡大】

 「明日、最終案を出せなくなるかもしれない」。日米韓連合内では東芝への最終提案を翌日に控えた7日、騒然となった。

 日米韓連合は8日に買収総額の積み増しといった破格の条件を盛り込む案を東芝に提示し、当時の劣勢を巻き返すつもりだった。だが、前日になって政府筋から待ったがかかった。実は東芝とWDの7日の協議で日米連合への売却が固まる可能性があり、「今さら余計なことをするな」との趣旨の圧力があった。

 「せっかく、まとめ上げた案が幻になるのか」。東芝とWDの協議の報告を待っていた日米韓連合の関係者の耳に夜半になって飛び込んできたのは「決裂した」との一報だった。何とか、日米韓連合の糸はつながり、そこから怒濤(どとう)の逆転劇が始まった。

 東芝が9月13日に契約に向け覚書を交わしたのは日米韓連合だった。だが、最後になるまで売却先はどちらに転ぶかは分からない状況だった。

 売却交渉が迷走したのはトップの決断力の問題もあるが、経済産業省や銀行団ら多くの関係者の思惑に翻弄され、両陣営の提案合戦で薄氷のやりとりが繰り広げられた結果でもある。

 経済界首脳は最後にこう評した。「劇場型買収劇だ」(万福博之 井田通人)

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。