iPhone8発売 携帯3社「差別化」で顧客流出防ぐ 機種変更に恩恵のプランをアピール (2/2ページ)

アイフォーン8などの発売イベントに出席したNTTドコモの吉沢和弘社長(中央)=22日、東京都千代田区
アイフォーン8などの発売イベントに出席したNTTドコモの吉沢和弘社長(中央)=22日、東京都千代田区【拡大】

 各社はさまざまな端末購入補助や通信料金の割引きを打ち出している。NTTドコモは、契約を続けて2年目以降に新機種に変更すれば、最大4万円分のポイントを還元する。KDDIとソフトバンクは端末を分割払いで購入すると、最大で半額になるプランをアピール。いずれも、2~4年以上の契約を続けることが条件となっており、他社への顧客流出を防ぐ“守り”を固めた格好だ。

 従来型から買い替え

 一方、知名度と人気が高いアイフォーンで独自の魅力をアピールできれば、他社から多くの顧客を奪える好機にもなり得る。「フィーチャーホン(従来型携帯電話)から買い替えてもらう」(ドコモの吉沢和弘社長)という狙いもある。

 また、例年と異なるのは高級機種「X(テン)」の存在だ。3社とも、「8」「8プラス」の予約状況は、昨年の「7」「7プラス」には及ばないという。テンを購入したい顧客の買い控えが背景にあるとみられる。神奈川県茅ケ崎市の男性会社員(30)は、「テンはデザインや操作方法が新しく魅力的だ。徹夜してでも買いたい」と話した。ソフトバンクの宮内謙社長は、「8とテンを合わせると、(販売量は)7を大きく超えていくだろう」とみる。

 各社が競争することで料金やサービスの改善が進み、消費者の利益につながることが期待される。

 ただ、新プランが次々と出されることで、料金設定がさらに複雑化し、消費者が比べにくくなる懸念もある。(高橋寛次)