【環境経営に挑む 積水化学工業】(6)先端技術でCO2排出量を削減 (2/3ページ)

電子ペーパーとフィルム太陽電池を搭載した電子看板
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  • オランダに設立した欧州研究センターが入居するBrightlandsChemelot
  • 自動車用中間膜は遮熱・遮音性能の搭載などによって世界シェア50%を誇る

 一方、積水化学のフィルム型リチウムイオン電池は一般タイプに比べ重量は3分の1と軽量化を実現しながら、3倍の容量を実現するなどの特徴を備えている。このため両フィルムの特性を一体化。蓄・発電一体型のデバイスについて、各顧客の要望に応じながら開発に力を入れていく。

 とくに需要が大きいとみられるのが、昼夜にわたって稼働させる必要がある領域。具体的にはスマートオフィスをはじめとして健康のモニタリング、防犯・見守りといった領域で活用されるIoT(モノのインターネット)センサー向けの実用化が進んでいくとみられる。

 高機能プラスチックス事業は、他社がまねできない技術を武器に世界で圧倒的なシェアを獲得することを売り物としている。代表格が独自に開発した自動車向け合わせガラス用中間膜。高い機能を武器に、この分野で世界シェア4割を握るというトップ企業だ。

 自動車には、快適性の維持と環境への負荷低減の両立が求められている。このためフロントガラスは傾斜角を強め、面積を広げる傾向が強い。結果として、室内に差し込む太陽光が増えエアコンの稼働率が上昇。燃費を悪化させることになる。こうした問題を改善する役割を果たすのが同社の中間膜。エンジン負荷が軽減されるため、走行中の二酸化炭素(CO2)排出量の削減につながる。

 一般的な中間膜は、ガラスが割れた際の飛散・貫通防止、紫外線カットなどの機能を備えている。ただ、熱線はほとんどが透過していた。

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