メルセデス「E400」クーペ 衝突回避の走り

メルセデス・ベンツの新型「E400」クーペ(同社提供)
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 メルセデス・ベンツの2018年型「E400」クーペは非常に控えめなスポーツカーだ。同社製「AMG GT」クーペのようなアグレッシブな走りはなくても、流線形のエレガントなスタイリングも手伝い、衆目を集めるだろう。

 最大出力329馬力というV型6気筒ツインターボエンジンはおとなしいが、特にカーブ走行でその本領を発揮する。9速オートマチックシフトは反応が速くスムーズ。順応性が高いアンチロックブレーキのおかげで、即座かつ確実に停止する。

 自動緊急ブレーキやドライバーに後方の危険を知らせるアラートなどの安全向上技術がいくつも採用されているため、まるで自律運転車に乗っているような感じもする。ウインカーを出さない急な車線変更や、速いスピードで走行中に周囲の意表を突くような動きをドライバーにさせない。E400クーペはいま出回っているどのクルマよりも、衝突回避につながる運転ができるだろう。

 E400は、最大の競合モデルとなる可能性が高いBMWの3シリーズのセダンや4シリーズのクーペ、アウディのS5クーペにスピードで劣る。それでも、オートマで静止状態から時速60マイル(97キロメートル)に5.2秒で到達と、大半のドライバーには十二分のパフォーマンスだ。いずれにせよE400は、カーブでも直線でも的確に走り、かつ安定しており、運転するのが楽しい。高性能クーペでは中価格帯に当たる5万8900ドル(約650万円)という価格も納得がいく上、もっと高級な車のような印象も与える。(ブルームバーグ Hannah Elliott)