【群馬発 輝く】朝倉染布 伝統技術生かした最新の超撥水風呂敷 (2/4ページ)

女性の活躍も目立つ、朝倉染布の工場=群馬県桐生市
女性の活躍も目立つ、朝倉染布の工場=群馬県桐生市【拡大】

  • 朝倉剛太郎社長
  • 水をはじく超撥水風呂敷。100回以上洗濯しても撥水性が失われない

 だが、同社は競泳用水着と遊泳用などフィットネス水着加工の割合は全体の41%。以前は70%ほどを占めていたが、遊泳用水着の人気の落ち込みなどから徐々に減ってきたという。そこで、「マーケットの激しい変化に対応し、自社製品を-」との朝倉剛太郎社長(46)の思いから、超撥水の風呂敷が生まれた。

 社内にある研究室で、どの撥水剤がどの生地に合うのか、ひたすら試行錯誤し、通常は30回ほどの洗濯で撥水加工が失われるところ、「100回以上洗濯しても失われない」技術を開発。風呂敷文化に生かされている。

 ◆1000年の文化に革命

 2011年には「1000年を超える風呂敷文化に、撥水を加え、革命を起こした」としてグッドデザイン・中小企業庁長官賞を受賞した。現在、同社の風呂敷販売数は、年間3万枚ほど。持ち歩きやすさやデザインの良さなどから、人気を集めている。

 また、同社は、働きやすい会社としても特徴がある。社員の4割は女性。男性が働くイメージの強い工場内だが、製品の品質チェックなどをはじめ、女性の活躍が目立つ。朝倉社長は「女子だけ優遇するのは男子に不公平」との考えで、同社の“男女平等”を如実に表している。

 そのほか、有給休暇を1時間単位で取れるようにしたり、産休や育休も希望に合わせて少し長めに取得できるなど工夫しており、産休を取得した社員は全員が復職している。面談も年3回実施し、コミュニケーションを図っているといい、朝倉社長は「社員ともフレンドリーにやっていきたい」と風通しの良い職場を目指す。

 働きやすい職場作りに気を配り、桐生の伝統と日本の伝統を守りながら最新技術を追い求め、新たな市場を作り出している。(久保まりな)

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