【私の仕事】タカラトミーアーツ・平林千明さん 食卓が楽しくなる商品考案

「お菓子を作る機器を考えたときは、つい食べ過ぎてしまった」と話す平林千明さん
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 タカラトミーアーツ(東京都葛飾区)のFV企画部ライフ企画課主任として、家庭で楽しみながら食事ができる機器を企画する。

 多いときは1年で60種類以上考え出すが、実際に販売されるのは5、6商品。「食卓が楽しくなり、おいしく食べられるような商品を考える」

 アイデアを探すため遊園地にも足を運ぶ。プールにあるウオータースライダーを見て、全長約5メートルの流しそうめん機を思いついた。すしを載せて回転させる観覧車のような商品もひらめいた。「回転ずしのようにレールの上ではなく、空中で回ったら楽しいだろうなと考えた」

 約30人分の巨大なプリンを作ったり、バナナの中にチョコレートを入れたりすることができる機器も生み出した。「家族や友人と楽しんでもらうため、大人と子供の両方の気持ちになって考える」のがコツだ。

 機器を考えるときに、特に気をつけていることがある。「単なるおもちゃではないので、食べ物を粗末にしないことと、子供が安心して使えること。何度も試作品を作って調整する」。安全性を検査で確かめ、販売まで1年ほど時間をかける。

 「『孫といっしょに楽しめた』『いつもよりごはんを食べてくれた』と感想を言ってもらえることが一番うれしい」

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【プロフィル】平林千明

 ひらばやし・ちあき 専門学校でデザインを学んだ。文具メーカーを経て、2005年トミー(現タカラトミーアーツ)に入社。39歳。東京都出身。

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