【スシロー、元気寿司統合へ】少子化… 国内市場曲がり角に先手 規模拡大で海外に活路 (2/2ページ)

記者会見するスシローグローバルHDの水留浩一社長(右)と神明の藤尾益雄社長=29日、東京都千代田区
記者会見するスシローグローバルHDの水留浩一社長(右)と神明の藤尾益雄社長=29日、東京都千代田区【拡大】

 両社が統合すれば国内店舗は600を超え、業界2位で約400店を展開するくら寿司(くらコーポレーション)や、ゼンショーHD傘下で500店規模をうかがう3位のはま寿司を突き放す。大阪が拠点のスシローと東日本を中心とする元気寿司は、商圏が重なりにくいのもメリットだ。

 回転ずしの市場規模は拡大が続いている。調査会社の富士経済によると、20年の4440億円から28年には6055億円と36%成長。各社の積極出店を背景に、今年も約200億円の上積みが見込まれる。

 ただ、外食業界でも人手不足は深刻で、今後も順調に出店を続けられるとは限らない。中国の“爆食”などによる水産物の価格高騰も懸念される。少子高齢化により、ファミリー層を狙った低価格路線という従来のビジネスモデルは曲がり角を迎え、各社とも新メニューの開発に懸命だ。

 それだけに両社の経営統合後は、海外11カ国に160店以上を展開する元気寿司のノウハウが事業成長のカギとなる。回転ずし業界のさらなる再編につながる可能性もある。(山沢義徳)