スシローと元気寿司、統合の狙いは「海外」 2位のくら寿司引き離す (1/2ページ)

会見で写真撮影に応じる(右から)スシローグローバルホールディングスの水留浩一社長、神明の藤尾益雄社長、元気寿司の法師人尚史社長=29日、東京都千代田区
会見で写真撮影に応じる(右から)スシローグローバルホールディングスの水留浩一社長、神明の藤尾益雄社長、元気寿司の法師人尚史社長=29日、東京都千代田区【拡大】

 回転ずし業界1位のスシローグローバルホールディングス(HD)と5位の元気寿司が手を組むのは、規模の優位を生かして食材調達コストを引き下げると同時に、海外展開を加速するのが狙いだ。回転ずしの国内市場規模は拡大を続けているが、長期的には少子高齢化で“胃袋”の数が減少するのは避けられない。業績が好調なうちに規模を広げ、成長市場への投資を急ぐ必要があると判断した。

 「安定的な株主構造となり、強い競争力を持ったグループになる」

 スシローの水留浩一社長は、29日の発表会見で経営統合への期待を述べた。1皿100円均一を長年売りにしてきた同社は、大株主だったゼンショーグループと経営権を争い、2009年に上場廃止。英ファンドの下でメニュー多様化などの改革を進め、今年3月に再上場を果たしたばかりだ。

 一方、コメ卸最大手の神明は元気寿司を15年に子会社化したほか、水産物や青果の卸会社を相次ぎ買収。販路拡大へ向け、「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイトと元気寿司の統合を目指した経緯もある。

 スシローと元気寿司に食材を一括供給できれば、利益は大きい。「誰にも負けない価格で納入できるだろう」と、神明の藤尾益雄社長は自信を示した。

 両社が統合すれば国内店舗は600を超え、業界2位で約400店を展開するくら寿司(くらコーポレーション)や、ゼンショーHD傘下で500店規模をうかがう3位のはま寿司を突き放す。大阪が拠点のスシローと東日本を中心とする元気寿司は、商圏が重なりにくいのもメリットだ。

中国の“爆食”などによる水産物の価格高騰も