大手銀行やアップルも参戦! 競争が激化するモバイル個人間送金市場 (1/4ページ)

 友達数人で食事に行き、会計を締めてもらってからスマートフォンの電卓でひとりいくらかを計算する-こんな光景は今後もう、あまり見られなくなるかもしれない。

▽送金だけでなく集金もできる

 アメリカでは数年前から「ベンモ」というモバイル個人間送金サービスが、若者を中心に人気を集めている。先述したような場面の場合、若者の間では誰かがクレジットカードでまとめて支払って、あとからそれぞれがベンモで送金するということが日常的に行われている。

若者に人気のベンモ。お金のやり取りの履歴が新たなコミュニケーションを生み出している

若者に人気のベンモ。お金のやり取りの履歴が新たなコミュニケーションを生み出している

 こうした個人間送金サービスが急速に普及した背景には、アメリカがそもそも小切手・クレジットカード社会で、現金を持ち歩く習慣がないという事情もあるだろう。

 日本では個人間のお金のやり取りといえば現金だが、アメリカではちょっと高額になると、個人間でも小切手で支払うのはよくある話だ。そもそもアメリカでは100ドル札を受け取らない店がかなりあり、日常生活では50ドル札や100ドル札はまず使われない。また小切手だと郵送できるので、なかなか逢えない友人に立て替えてもらった場合などは、ほぼ確実に小切手を送ることになる。

 ベンモは現金や小切手で行っていた個人間の金銭のやり取りを、スマホのアプリで簡単に行えるようにしてくれたのだ。

使い方はいたって簡単