島津製作所、高性能質量分析計をIAEAに寄贈 残留農薬の分析に利用

 島津製作所(京都市中京区)は2日、国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)に高性能の質量分析計を寄贈すると発表した。ウィーン近郊にあるIAEAの「サイバースドルフ研究所」に来年1月に設置予定で、食品に残留した農薬や有害物質の分析、産地や成分偽装の鑑定に役立てる。

 IAEAは原子力技術を食品安全や環境、医療などの分野で応用し、途上国の開発を支援している。島津製作所本社で記者会見したIAEAの天野之弥事務局長は「日本の高い技術が世界で使われる機会になればと願っている。どう活用するのが効果的なのか研究していく」と話した。

 島津製作所によると、寄贈する質量分析計は世界最高クラスの感度と検出スピードを両立。設置や使用方法の説明のため、現地に技術者を派遣する。