「日産、工場で従業員監視」 全米自動車労組が調査要請

 全米自動車労組(UAW)が先月、全米労働関係委員会(NLRB)に提出した申立書で、日産自動車がミシシッピ州の組立工場で、長年にわたり従業員を違法に調査・評価してきたとして調査を要請していたことが分かった。同工場では従業員が先月実施した投票で、UAWへの加入を否決していた。

 先月19日にNLRBに提出された申立書はブルームバーグ・ニュースが情報公開法に基づいて入手した。UAWはこの中で、日産が「従業員の監視とデータ収集に加え、従業員の組合活動を記録した上でUAWへの賛否に基づいて従業員を評価するシステムを継続している」と主張。日産を召喚し、調査するよう要請している。

 日産の広報担当、ブライアン・ブロックマン氏は、NLRBにこうした申し立てを行うことは「組織化運動で一般的な戦術」とした上で、「日産はすべての米労働法を順守し、従業員が組合加入の是非や方法を選択する権利を尊重する」と説明。「これは、ほぼ2対1で労組加入を拒否することを選択した日産従業員の声を無視するUAWによる新たな試みだ」としている。

 8月3、4日両日に行われたNLRB監督下で行われた投票では、同工場の従業員2244人がUAW加入に反対し、1307人が賛成した。(ブルームバーグ Josh Eidelson)