ポルシェ、電動化でも“走る喜び”維持 東京モーターショーにPHV

東京モーターショーを前に商品戦略を説明するポルシェジャパンの七五三木敏幸社長=3日、東京都港区(川口良介撮影)
東京モーターショーを前に商品戦略を説明するポルシェジャパンの七五三木敏幸社長=3日、東京都港区(川口良介撮影)【拡大】

  • 記者会見するポルシェジャパンの七五三木敏幸社長=3日、東京都港区

 独ポルシェ日本法人のポルシェジャパンは3日、27日に開幕する「東京モーターショー」の出展概要を都内で発表した。高級スポーツカーブランドとしての原点となった車とガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車(PHV)を出展し、電動化が進んでもクルマ好きの欲求を満たし続ける姿勢を打ち出す。

 出展テーマは「進化と挑戦」。3月に国内で発売したセダン「パナメーラ」のPHV版「4Eハイブリッド」などを出展し、先進的な環境技術で走る喜びにこだわる富裕層にアピールする方針だ。

 同時に、1954年から58年まで生産されたオープンカー「356スピードスター」もドイツ本社から取り寄せて展示する。会見で七五三木(しめぎ)敏幸社長は「ドライバーとの1対1の対話を大切にする姿勢は昔も電動化が進む今も変わらない」と強調した。

 同社の昨年の国内販売台数は対前年比2.9%増の6887台で、PHVが5%弱を占めた。七五三木社長は2020年に、開発中の電気自動車(EV)も含めたEV・PHV比率を10%以上に高める目標を明らかにした。