3.5倍長寿命化した自動車用軸受け

 軸受け大手のジェイテクトは、従来品より3.5倍長寿命化した自動車トランスミッション用の「長寿命スラスト針状ころ軸受け」を開発した。車両の軽量化や燃費向上につながる。同社グループの宇都宮機器(宇都宮市)で2020年から量産を始め、国内外の自動車メーカーや変速機メーカーに供給する。ころ(転動体)を挟むリング状の部品「レース」の表面に、金属の小さな粒を衝突させて素材を強化する「ショットピーニング」と呼ばれる技術で、表面の硬度を高めた。