GM、エコカー投入を加速 EVとFCV、23年までに20車種

米ミシガン州デトロイトのGM本社ビル(撮影・大竹信生)
米ミシガン州デトロイトのGM本社ビル(撮影・大竹信生)【拡大】

 米ゼネラル・モーターズ(GM)は2日、2023年までに電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)の計20車種を投入する計画を発表した。1年半以内にまずEVの2車種を発売する。世界の大手メーカーがエコカーの車種拡大を表明する中、米首位のGMも攻勢をかける。

 GMは20車種の詳細を明らかにしていないが、近く投入する2車種について、シボレーブランドの電気自動車「ボルト」の技術を活用して開発するという。

 マーク・ルース上級副社長は同日、米ミシガン州デトロイトにある開発拠点で、「GMはすべてが電気自動車となる未来を確信している」と話した。

 GMでは、ガソリン車のスポーツ用多目的車(SUV)やピックアップトラックが、利益を稼ぐ主軸となっている。一方、海外で最大市場となる中国では、環境規制の強化が見込まれ、電気自動車などの「新エネルギー車」の10車種をそろえる目標を示していた。

 自動車大手では、独フォルクスワーゲン(VW)が25年までにEVを50車種投入するなど、成長が見込まれるエコカー市場で車種のラインアップ拡充が加速している。(ワシントン 塩原永久)