東電原発で初 柏崎刈羽6、7号機「実質合格」 原子力規制委

新潟県の東京電力柏崎刈羽原発。手前側に5、6、7号機、奥側に1~4号機が並ぶ=9月30日
新潟県の東京電力柏崎刈羽原発。手前側に5、6、7号機、奥側に1~4号機が並ぶ=9月30日【拡大】

  • 柏崎刈羽原発6、7号機の「審査書案」について議論する原子力規制委の更田豊志委員長=4日午前、東京都港区

 原子力規制委員会は4日、定例会合を開き、東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)が新規制基準に適合しているとする審査書案を了承した。事実上の合格となり、福島第1原発事故を起こした東電の原発では初めて。また、同原発と同じ沸騰水型(BWR)としても合格は初のケースとなる。

 今後は一般からの意見公募などを経て正式合格となる。ただ、再稼働に必要な地元の同意には数年かかる見通し。新潟県の米山隆一知事は「福島第1原発事故の検証が終わらなければ判断できない」としており、同県柏崎市の桜井雅浩市長は条件の一つとして1~5号機いずれかの廃炉を求めている。

 東電は平成25年9月に安全審査を申請。新規制基準の要求を超えた安全対策を行うなど技術レベルの高さが評価される一方で、規制委は東電を「事故を起こした特別な事業者」と位置づけ、再び原発を運営する上での「適格性」を重視。小早川智明社長ら幹部を呼んで意見聴取したり、柏崎刈羽原発の現場職員と意見交換したりと異例の審査手順を踏んだ。

 小早川社長は7月下旬、「福島の廃炉と柏崎刈羽の安全性向上を両立させる」などと文書で表明。規制委はこれを保安規定に明記することを求め、さらに経済産業相に監督・指導する意向を確認することを条件に適格性を認めていた。