9月の米新車販売6.1%増、トヨタ牽引 ハービー被害で買い替え促進 (2/2ページ)

ハリケーン「ハービー」は住宅や自動車に大きな被害をもたらした=8月26日、米テキサス州ロックポート(AP)
ハリケーン「ハービー」は住宅や自動車に大きな被害をもたらした=8月26日、米テキサス州ロックポート(AP)【拡大】

 トヨタ子会社の米国販売担当バイスプレジデントを務めるデービッド・クライスト氏は9月の米国販売について、「ハリケーン後の買い替え需要が直接的な要因となり、特にテキサス州で大きく伸ばした。今回の数字は米国の年間販売台数3年連続1700万台達成に大きく寄与する」との見方を示した。

 フォードは9月にハービーによる影響が約5000台の追加販売につながったと、米国販売責任者のマーク・ラネーブ氏が指摘する。ハービーが「今後2、3カ月にかけ、当社事業と業界に対する一定の追い風になり続けると見込んでいる」とする一方、「ハービー効果を除いても、ビジネスは当社ばかりではなく業界全体で堅調だ」と電話会見で話した。

 日産の米国販売も9.5%増と、アナリスト予想(8.7%増)を大きく上回った。クロスオーバーSUV「ローグ」が47%増と、好調だったことが寄与した。

 大口顧客向け好調

 北米日産のジュディ・ウィーラー副社長(営業担当)は「ハリケーンの影響で、レンタカー会社など大口顧客向けの販売は目標の15%増を上回った」と説明。「他社の多くも同じ理由で大口顧客向けの販売を伸ばしている」と指摘した。

 高級車部門では、ドイツの自動車メーカー、ダイムラー傘下の「メルセデス・ベンツ」がトヨタの「レクサス」を上回り、今年の米高級市場でリードを広げた。

 メルセデスは7、8月とレクサスに後れを取っていたが、9月はレクサスを3000台近く上回り、高級車販売でトップの座を奪還した。9月の好調な販売実績を受け、メルセデスは今年の販売で首位を維持したい意向だ。

 2位を争うのはレクサスとBMW。BMWは年初来の販売台数でレクサスを約500台差でリードしている。(ブルームバーグ Jamie Butters、Keith Naughton)