手頃価格でオーダースーツ 高島屋大阪店が新売り場

 高島屋は4日、男性向けオーダースーツの新たな売り場「タカシマヤ スタイルオーダーサロン」を大阪店にオープンした。自分らしい着こなしを求める若い世代のビジネスマンを中心にオーダーの人気が高まっており、5万円台前半からと手頃な価格で需要の取り込みを図る。

 約400種類の生地を取りそろえ、服の形を3パターンから選んで丈などを細かく調整できる。従来の売り場で主力だった体形に合わせて型紙を選べる「イージーオーダー」と比べ、半額程度から注文できるという。

 大阪店の粟野光章店長は「カスタマイズする喜びを納得の価格で提供したい」と強調。高島屋は2018年度中に東京の日本橋店や横浜店、京都店などでも売り場の開設を検討する。

 団塊世代の退職やクールビズの普及でスーツ市場全体が縮小する中、紳士服各社もオーダースーツの販売を拡大している。

 コナカは今月に専門店を約20店オープンし倍増させる。来店客は「20~30代で『勝負服』の1着を求める人が多い」(担当者)といい、2着目からはスマートフォンのアプリからも注文できる。

 昨年2月に参入した青山商事は、客の顔を3D撮影しタブレット端末上でスーツを「仮想試着」できるサービスを導入。最近の売上高は昨年の約3.5倍に伸びている。