シミュレーターで特殊機材操縦資格 ANAグループ導入

 ANAグループは、羽田空港で航空機の牽引(けんいん)など「グランドハンドリング」(グラハン)業務に使う特殊機材の操縦者養成のため、5日からシミュレーターを導入した新たな訓練を始める。羽田は2020年東京五輪に向け発着枠が拡大される予定で、効率的な人材養成をする狙いがある。

 航空業界では、パイロット養成にシミュレーターが幅広く使われているが、グラハンへの導入は国内で初めてという。今回導入したのは、航空機を後方に押し出す操作(プッシュバック)と、搭乗橋(ボーディングブリッジ)操作のシミュレーター。プッシュバックでは、航空機の大きさや天候を選んだり、非常時を想定したりした訓練ができ、結果を点数で評価する。初心者向けに矢印や数値で操縦の仕方を示すモードもある。

 特殊機材の操縦には社内資格が必要。これまでは夜間などに旅客機を使って訓練していたが、時間の制約が大きく、非常時や事故を想定した訓練は難しかった。4日、デモ訓練の様子を報道陣に公開。担当者は「導入で時間を問わず訓練できるようになる」と説明。一部訓練では、3カ月かかっていた期間が3分の1に短縮される見込み。

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