サービス残業削減 生産性向上の鍵 (2/2ページ)

ゴールドマン・サックス証券の馬場直彦チーフエコノミスト(ブルームバーグ)
ゴールドマン・サックス証券の馬場直彦チーフエコノミスト(ブルームバーグ)【拡大】

 世界市場での競争を背景に効率化を進めてきた製造業に比べ、中小のサービス業では情報技術などを活用して生産性を改善する余地が残されている。馬場氏も物流などのサービス業で状況は特に深刻だとみており、改善のための政府による情報提供も「相当程度できる」と述べた。

 馬場氏は、労働時間短縮への取り組みは、企業にとって生産性向上のきっかけになると説明。団塊の世代退職後、女性の活躍で人手不足を補えるとは限らず、企業は「覚悟をしないといけない時期」だとした上で、「今から企業体として日本で存続するなら何かを考えないといけない」と述べた。

 馬場氏は、1992年に日本銀行入行。2001~07年まで主に金融市場局で市場分析を担当し、資金債券担当統括などを歴任した。11年から現職。(ブルームバーグ Yoshiaki Nohara)